呼応の副詞

さらにそのほかのものも食はずありければ、痩せおとろへてぞ侍りける。

《南山大》

• ますます

• まったく

• たいてい

• ふつうは

つゆも寝られず、まもりまゐらせて、

（佛教大）

• 結局お休みにならず

• 自然に寝ずにはいられず

• まったく寝られず

• 予想通り寝ることができず

一日二日はもの食ふこともえせず心を傷むるなり。

（神戸女子大）

• 食べることさえ楽しめず

• あえて食べようともせず

• 食べることもできず

• 食べることも止められず

「さりけり、さりけり。ものな言ひそ」とぞ、言はれける。

（椙山女学園大）

• 何も言うことはないよ

• 何も言うなよ

• 何か言っているよ

• 何か言ってもよかったのに

「世に越えたるえせ者にて候ふに、かまへて見えさせたまふな」と、

（神奈川大）

• いつでも会えるように心構えをしておいてください

• 用心して外を見ないようにしてください

• けっしてお姿をお見せにならないでください

• 用心している気配が分からないようにしてください

つやつや知らぬ内に、まづ詠み方の書を見て、それにて歌を詠まむとするは、

（関西学院大）

• まだ

• あまり

• だれも

• まったく

なほかばかりめでたきことはよも侍らじ。

（名城大）

• きっとあるでしょう

• おそらくないでしょう

• よくあるだろう

• まさかないでしょう

他の国の音を訳すにいと便りよければ、をさをさ違ふことなし。

（神奈川大）

• ほとんど外れることはない

• そうやたらと間違ってはいけない

• ややもすると違いが見えなくなる

• 思惑が外れてしまうこともないわけではない

「汝は既に死したり。いかでかそのあとまでも執心深くは思ふぞや」と。

（東京女子大）

• どうして

• どれくらい

• 何とかして

• 何となく