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WorksheetsJapanese - Strange But True 1
Total questions: 19
Worksheet time: 10mins
嫁のデキ心で知る有名スーパーの誠意
(a)
世田谷のS子さん(三一)宅に、逗子に住む姑、F子さん(六一)が訪ねてきたのは、梅雨の晴れ間の昼のことだった。
(a)
「渋谷まで来たから、ちょっと孫の顔を見にね」
(a)
S子さんにとっては鬼より怖い姑である。
(a)
精いっぱい愛想よくもてなした後、娘を連れて散歩にいってもらった。
(a)
ホッと一息。が緩んだせいか、空腹を覚えたS子さん、ふと、姑が近くの高級スーパー「Kノ国屋」で買ったというドーナツの袋に目が止まった。
(a)
逗子の自宅用といっていたから、(これには手を出せないわね)と一度は思ったものの、空腹は理性より強し。
(a)
袋を開けると、中には六個のドーナツ。
(a)
(一個だけなら分からないか)と、急いで食べると、パックの蓋を念入りに元に戻しておいた。
(a)
そうとは知らぬ姑は、散歩から戻ると、ドーナツの袋を提げて、満足げに帰っていった。
(a)
ところが、逗子に戻ったF子さん、しっかり、一個足りないのに気がついたから大変。
(a)
「天下のkノ国屋がこんなミスをするなんて!」と、さっそくkノ国屋に延々三十分の抗議の電話。
(a)
kノ国屋の担当者も根負けした。
(a)
翌朝一番に、八十円のドーナツ一個を後生大事に抱え、販売員と売り場の責任者がF子さん宅まで謝罪にきたのである。
(a)
片道二時間余り。聞けば、販売員はそのため五時に家を出たという。
(a)
F子さんもこれには、「さすがにkノ国屋だわー」と大感激。
(a)
友人やS子さんに吹聴して回った。
(a)
もちろん、それを聞いたS子さんは、顔面蒼白。
(a)
この秘密は、墓場まで持って行こうと固く決心している。
(a)
