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Authored by Ligia Hakobyan

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10th Grade - University

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1.

MULTIPLE CHOICE QUESTION

45 sec • 1 pt

今の日本人の欲望は留(とど)まるところを知りません。常に新しい物を欲しがる。美味(おい)しい物ばかりに目移(めうつ)りする。身の丈(注I ) 以上の生活を求め続けている。そして子供には過度(かど)の期待をかけ、能力以上の成果を望む。果たしてそこに本当の幸福があるのでしょうか。

ほんのつい最近まで、日本人は身の丈に合った慎(つつ)ましい(注2 ) 生活を送っていました。少なくとも私が幼少(ようしょう)の頃はそうでした。背伸(せの)びをすることなく、不満を口にすることなく、慎ましい暮らしの幸せを感じていました。

かつてのような貧しい暮らしが良いというのではありません。ただ、身の丈に合わない生活には、きっと大きな落とし穴がある。そんな気がするのです。

(注I )身の丈(みのたけ): 身長

(注2 )慎ましい(つつましい): ぜいたくでない


この文章で筆者が最も言いたいことは何か。

昔は貧しかったが、今は欲しい物が何でも手に人り、現代の日本人は幸福である。

少し前まで日本人は貧しい暮らしをしていて、あまり幸福とは言えなかった。

今の日本人は背伸(せの)びして良い生活を求めているが、それでは幸福になれないだろう。

筆者が子供の頃は、自分の生活に満足しながら生活していて、幸福だった。

2.

MULTIPLE CHOICE QUESTION

45 sec • 1 pt

みなさんは、そもそも何のために文章を書くのでしょうか。

もし、私自身が同じ質問を受けたら、「自分を表現し、他者(たしゃ)と関(かか)わりながら生きていくため」と答えます。学校の教科書や参考書をいくら読んでも、それだけでは他者との関わりは生まれてきません。知識として知ることと他者と関わるということは、質的(しつてき)に全く別次元(じげん)のことだからです。知識をいくら積み重(つみかさ)ねても、他者と関わることは永遠にできないでしょう。

理解し感動したことや一生懸命(いっしょうけんめい)に考えたことを、拙(つたな)くても (注I ) いいから、試行錯誤(しこうさくご)(注2 )しながらでもいいから、誰かにきちんと「伝える」練習をしてみましょう。それは、きっと社会に働きかけ、他の人々と共に生きていく練習にもなるでしょう。「書く」という行為(こうい)は、静かに自分の内面(ないめん)を見つめることでありながら、同時に社会に向けて行動する第一歩にもなり得るのです。


(注I )拙(つたな)い: 下手だ

(注2 )試行錯誤(しこうさくご): いろいろやってみて失敗しながら目的に近づいていくこと


この文章で筆者が最も言いたいことは何か。

書くときには「何のために文章を書くのか」をよく考えることが大切だ。

書くことは、誰かにきちんと「伝え」、社会に向けて行動することにつながる。

教科書や参考書で勉強しても、知識が増えるだけで、書くことは上手にならない。

書くことによって人は成長し、自分の内面(ないめん)を見つめられるようになる。

3.

MULTIPLE CHOICE QUESTION

45 sec • 1 pt

日本で生活している留学生の多くが、「日本人は家族の関係が薄い」という感想を抱くようだ。一人暮らしをしている大学生があまり家族と連絡をとらないことや、老人ホームなどの施設(しせつ)で暮らすお年寄りが多いことなどから、そう感じるらしい。「経済が発展した結果、昔は強かった家族の人間関係が、だんだん薄く、冷たくなったのだ」という意見もよく聞く。本当にそうなのだろうか。

ある全国調査によると、「あなたにとって何がいちばん大切ですか」という質問に対して「家族」と答えた人の割合は、1978年が23 %、1988年が33 %、 1998年が40 %、2008年が46 %だった。

家族がいちばん大切だと言う考えの人が30年で倍になったことがわかる。

一方、「職場の同僚(どうりょう)とのつきあい」「隣(となり)近所の人とのつきあい」「親せき」について、「相談したり助けあったりできる関係」にあることが望(のぞ)ましいかどうかを聞いたところ、すべての項目(こうもく)において、「望ましい」と答える人の割合は減少傾向にあった。


この文章の内容として最も適切なものはどれか。

職場や地域、親せきとのつきあいは薄れているが、家族関係を重視(じゅうし)する人の割合が高まっている。

経済発展をしても、家族関係や、職場や地域、親せきとの関係の強さはあまり変わっていない。

年とともに、職場や地域、親せきとの関係は強まりつつあるが、家族を大切に思う人の割合は増えていない。

家族関係だけでなく、職場や地域、親せき関係を重視する人の割合もすべて低下してきている。

4.

MULTIPLE CHOICE QUESTION

45 sec • 1 pt

目の前の相手が悲しんでいるとき、その自分の感情を思い出していただきたい。同情(どうじょう)とか、共感(きょうかん)とか、力になってやりたいといった気持ちが起こるだろう。また、人に親切にしたときや贈り物をしたときなど、相手がうれしそうな表情やしぐさをして、喜んでいるとわかれば、自分もうれしくなるだろう。このようにして相手の感情がわかり、それに対して共感する気持ちが生まれれば、それは相手に対する好感情につながる。

だが、喜んでいるのか悲しんでいるのか、さっばりわからない人の場合はどうだろうか。その人にどう接していいかわからず、共感する気持ちもわかない。なんとなく敬遠(けいえん)(注I)したくなるのではないだろうか。

とくに若い世代は、感情を表にあらわさない人に対して、「わからない人」という評価を下し敬遠しがちだ。そのため、人と話すときに自分の感情をうまくあらわせない少年少女は、クラスメートたちから仲間はずれにされやすく、ときにはいじめられっ子になったりもする。感情をうまく表にあらわせない人は、対人関係が悪くなりやすいのである。


   けいえん

(注1 ) 敬遠: 嫌がって避けること


この文章で筆者が最も言いたいことは何か。

相手の感情がわからない人は、仲間(なかま)はずれにされたりいじめられたりする。

自分の感情を相手に対して上手に出していけば、良い人間関係を作りやすい。

目の前にいる人が自分の気持ちに共感(きょうかん)してくれないと、その人との関係が悪くなる。

感情を表に出さない人より、表に出す人のほうが人間関係で問題が起きやすい。

5.

MULTIPLE CHOICE QUESTION

45 sec • 1 pt

日本では、人気の美術展(びじゅつてん)に行くと一番混んでいるのが、入り口の作家の略歴(りゃくれき)とか解説ボードの前です。入場者はまずここで作家の立派(りっぱ)な略歴や作品のすばらしさという能書(のうが)(注)のシャワーをあびて、その通りありがたく鑑賞(かんしょう)するのです。そんな人が次に立ち止まるのは教科書に出ている名画(めいが)とかパンフレットに掲載(けいさい)された作品の前で、見終わった後には話題の「〇〇展」を見てきましたという事実が残るだけです。これでは本当の鑑賞ではなく、単に決められた通りの観光コースを見学してきただけの旅行者と同じです。

評価の定まった作家、人気の作品というのは当然専門家が選んだものであり、その意味で価値のあるものには違いないのですが、それでは単なる追体験(ついたいけん)に過ぎません。自ら主体的に鑑賞したいならば、まず入り口の略歴とか作品の解説を見る前に作品そのものを観(み)てまわり、自分が好きな作品があったら解説を読み、最後に略歴などをみて理解を深めるという見方をしてみてはどうでしょうか。


(注I )能書(のうが)き: 薬などの効果を示したもの。 ここでは、優(すぐ)れた点を並べた言葉


この文章で筆者が最も言いたいことは何か。

美術展にある、作家の紹介や解説は役に立つもので、旅行の観光コースでただ見ていただけの絵が、より深く理解できる。

美術展を主体的に見るために、まず作品を観てから、好きな作品の解説を読み、略歴を読むことをすすめる。

美術展では、自分の感受性で気に入った作品を観るべきであり、作家の紹介や解説などは見る必要はない。

美術展では、入り口の解説の前は混んでいるため、先に作品を観て、次に解説を読み、略歴で理解を深めるほうが効率的である。

6.

MULTIPLE CHOICE QUESTION

45 sec • 1 pt

文章には音楽と同じようにリズムがあります。音楽があるテンポで演奏(えんそう)されなければ音楽として聞こえないように、読書もしかるべきスピードで読まないと知識として脳に入ってこないのです。

僕は「速読法(注1 ) 」という読書方法をあまり評価していません。

速読とはたとえるなら、「べートーベンの第五シンフォニーを五分で演奏してしまおう」ということに相当します。しかし、そんなことをすればどんなに素晴(すば)らしい楽曲(がっきょく)でも音楽として成立しません。

文学もそれと同じこと。夏目漱石(なつめそうせき)(注2)の『坊(ぼっ)ちゃん』を十分程度でパッパッと読んでしまったら、脳の中で行われる情報処理(しょり)としては、浅いものにならざるを得ません。


注I  速読: 速いスピードで本を読むこと

注2 夏目漱石: 明治時代の小説家


この文章で筆者が最も言いたいことは何か。

読書と同様に、音楽は演奏(えんそう)が速いスピードで行われると、成立しない。

速読では音楽と同様にリズムが重要で、スピードが遅すぎると頭に入らない。

速読は、それにふさわしい音楽とともに行うのが、最も効果的である。

速読は、音楽の演奏を普通より短時間で終わらせることと同じで、いいと思わない。

7.

MULTIPLE CHOICE QUESTION

45 sec • 1 pt

図書館はどこへいこうとしてるのか。

こづかいが慢性的(まんせいてき)に足りなかった学生時代、ぼくは最寄りの図書館みつつを同時に利用し、週に 十二冊の本を借りだしていた。そのころ読んだ本が、現在の仕事にどれだけ役立つているか、はかり知れない(注I )ものがある。図書館への感謝(かんしや)の気もちは、今でも深いのです。

それでも図書館によるベストセラーの購入冊数(こうにゅうさっすう)を知ったときは、あぜんとして(注2) しまった。話題のベストセラーだけを一館で十冊近くも買いこんでいるのだ。しかも賞味(しょみ)期限が切れたら、同じ本の在庫(ざいこ)を抱(かか)えるのはスペースの無駄(むだ)だから、抽選(ちゅうせん)で来館者(らいかんしゃ)にあげてしまうという。

リクエストがある、予約待ちが長くなりすぎる。確かにいい分はあるだろう。でも、 これがみんなの税金で支える図書館の理想的サービスなのだろうか。


(注I ) はかり知れない: 想像できない

(注2) あぜんとする: 非常に驚く


この文章の内容として最も適切なものはどれか。

図書館の予約待ちが長くなりすぎているという今の状況を改善(かいぜん)するべきだ。

学生時代から利用している図書館の理想的サービスに対し、深く感謝(かんしゃ)している。

図書館のサービスは、ベストセラーの本を何冊も購人(こうにゅう)することではないはずだ。

図書館に何冊もある本を抽選(ちゅうせん)で来館者(らいかんしゃ)にあげるというのは、 いいサービスである。

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